ブックフェアのPanasonicブースにΣブックの次期モデル「マルチBookプレーヤー」が参考展示されていた。
大きさは少し厚めの文庫程度。片面のカラー液晶で解像度は200PPI程度。重さも300グラム程度とΣよりは軽くなる。
Σブックが読書専用端末を謳っていたのに対して、今回のモデルは読書ビュアであるだけではなく、写真や動画、音楽再生などもできる。コンテンツ再生ビュアだ。
動画対応、バックライト付きカラー液晶などΣブックとは一線を画したビュアだが、それだけに心配なのは電池のもち。説明ではフル充電で数日は持つというから問題はなさそうだ。
ネットワークにはまだ未対応とのことだが、さまざまなコンテンツが再生できるとなれば、ケータイより遥かに良い画面だけにいろいろな使い方が考えられる。
出展モデルにはボタンはついていない。ディスプレイ横のセンサーを使って操作するのだそうだ。そのためデザインはなかなかスマートだがさまざまなコンテンツを操作するとなると果たしてセンサーだけでスムーズに扱えるか、実際に動作を確かめられなかったのでちょっと心配だ。
今や「電子書籍」を読めるのは携帯端末としては当たり前の時代だ。携帯電話も電子辞書もPDAも読書ビュアになる。だから「読書専用端末」というコンセプトは通用しない。欲しいのは良質なディスプレイを持ったコンテンツ再生プレイヤーだろう。その観点からはとても期待ができる企画だ。発売時期はまだ未定とのこと。一日も早いリリースを期待しよう。